経営学部長

八井田 収 Osamu Yaida

社会課題を主体的に発見する
“経営マインド”を。

経営学部は、2019年4月に改組新設された学部です。 “経済学部経営学科”を前身とし、「経営学」「商学」「会計学」の3つの分野を軸に経営学の幅広い専門領域を修められる学部としてスタートしました。

昨今の技術革新やグローバル化の進展で、産業や社会システムはめまぐるしく変化を遂げています。この先ビジネス社会に飛び込んでいく中で皆さんが求められるのは、企業経営における課題を、知識と理論をもって解決する能力です。

その上でまず身につけてほしいのは、課題を“発見する力”です。実社会は常に課題であふれていますが、それに気付かないのは“受け身”のままだからです。人から指示されたから取り組むのではなく、身近な諸問題に対して抱いた疑問や違和感に目を向け、解決に向けて知恵をしぼっていく。さらに言うならば、ひとりの力でできることは限られていますから、組織として動くためのコミュニケーション能力…すなわち論理的に説得して協業していく力も備えていく必要があります。

この主体的に課題を解決する力を養うため本学部で重視しているのが、学んだ理論を実践で活かすことができる学修体制です。勉強した知識や理論も、実社会で使えないことには意味がありません。そこで、1年次からPBL(問題解決型学習)やインターンシップを実施し、社会で今現実に起きている課題に対して、マーケティング調査やグループディスカッションを通して解決していく力を育める機会を設けています。

たとえば近年では、2025年の大阪万博で披露するためのロボット製作を行なう企業とコラボし、機能やネーミングなどの企画?提案にもチャレンジしました。その他、これから避けて通れない高齢化に伴う、介護?健康問題や老後資金といった諸課題に対して、健康管理を日常的に行なえるコミュニケーションアプリの提案や、シニア世代の余暇の過ごし方についてアイデア提供をしたPBLの実践事例もあります。

また、より専門分野で通用する高度な能力を養えるアドバンスト演習も充実しており、会計学分野において、特に公認会計士の現役合格者や税理士の試験合格者数で高い実績を誇ります。ゼミ形式で実践的な会計知識を身につけられる「会計学特別演習」に加え、資格取得向けのSコース「会計職講座」によるバックアップ体制が、こうした難関の資格取得や試験合格につながっています。

そしてさらに、もうひとつの大きな特徴が、皆さんの興味?関心や志望する進路に合わせて学べる4コースと12の進路モデルの設置です。

具体的には、「ビジネスデザインコース」「組織?人材マネジメントコース」「企画マーケティングコース」「会計専門職コース」の4コースを設け、1コースにつき将来めざす職種をにらんだ3つの学習モデルとなっています。

たとえばビジネスデザインコースを例に挙げると、企業の企画部や営業部、経営コンサルティング業を見据えた“企業戦略モデル”、外資系企業や貿易業に対応する“グローバルビジネスモデル”、家業の継承や起業を考えている方のための“事業継承?起業モデル”の3モデルを設定しており、将来の進路に沿ったより専門的な学びを深められる仕組みです。

さらに、金融やインフラ、メーカー出身をはじめ多数の実務家教員が在籍しているため、本学部で得た経営学の知識や理論がどう社会で役立つか、経験をもって学ぶことができる点も特色と言えるでしょう。

会社経営では年次計画や中長期計画が大事にされますが、大学生活においても同じことが言えます。卒業する時に、どんな自分になっていたいか。その姿から逆算して、4年間の中で何をなすべきかを計画していってほしいと思います。

時間は戻ってきません。だからこそ時間の使い方で差がでます。与えられる時間は平等でも、その結果は平等ではないのです。チャンスは用意された心にのみ宿ります。限られた時間の中でしっかり将来に向けた準備(=努力)を忘れないでください。

大阪経済法科大学 経営学部長
八井田 収