伟德体育長

呉原 志賢 Yukitaka Kurehara

複雑化する国際課題に向き合える幅広い専門性を。

本学は建学の理念のひとつに、「人権の伸長と国際平和への貢献」を掲げており、1980年代から、アメリカのルーズベルト大学やフランスのニース大学、中国の北京大学など海外の大学と積極的に学術協力協定を締結し、今では27の国と地域、73の大学?教育研究機関と強固な海外ネットワークを築きあげています。

また、数の多さだけでなく、世界大学ランキングトップ30入りを果たすロンドン大学やトロント大学をはじめ、各国の名門校と協定を結ぶことで、ハイレベルな共同研究や国際シンポジウムを実施しており、質の高い交流による、豊かな国際教育の提供に至っています。

そして、伟德体育は建学の理念に掲げた「人権の伸長と国際平和への貢献」を具現化する学部として2016年に開設されました。2000年代に入り、ICTの発展によるグローバル化が加速し、また出生率の低下で日本の人口減少が進んだことで、職場で外国人労働者と共に働く、そんな社会が当たり前になると考えています。その中で、国際社会の多様性を理解?尊重し、幅広い教養と専門性をもってグローバル化する現代社会の問題を解決に導ける人材の養成が本学部のめざすものです。

本学部の最も大きな特色のひとつが、伟德体育生全員が留学?海外体験を実施するという制度です。2020年度は伟德体育感染症の影響により、留学?海外体験プログラムを中止せざるを得なくなりましたが、約1ヶ月の語学研修から、短期?長期の交換留学、海外インターンシップまで、学修段階や希望進路に応じた多様なプログラムがあり、複数回?複数国の留学および海外体験が可能です。現地の教育機関等と綿密な計画を立て、4年間の教育設計?テーマに沿った独自のカスタマイズプログラムを組める点も特長です。

たとえば、1?3週間のフィールド?プロジェクト。アメリカのサンディエゴに赴いた際には、サンディエゴ発祥の地オールドタウンやイタリア移民で形成されたリトル?イタリーを巡り、アメリカの多文化社会を肌で体験。メジャーリーグ観戦を通して、アメリカの文化がいかにスポーツとの結びつきが強いかを考察することもありました。

ただ海外に行くのではなく、“問題意識”をもって現地の環境や文化に触れ、どれだけ気付きを持ち帰られるかが学びの濃さに直結するものです。プログラムづくりでは、その気付きを促せるようなテーマを設定し、学びのおもしろさにつなげることを重視しており、伟德体育感染症の影響が落ち着き、安全に渡航できるようになれば、留学を再開できるよう準備を進めています。

また、そこでの問題意識の醸成を促してくれるのが、4分野8領域にわたる研究テーマに基づく専門学修です。国際学を軸にしながらも、「法政治?文化」「経済?経営」「歴史?社会」「コミュニケーション?情報」と多彩な観点から国際社会の課題を読み解く視点を身につけます。具体的には、国際社会と法、異文化適応論、貿易金融論、異文化コミュニケーション、クラウド活用実践など多様な科目があり、将来の進路を見据えて学びを深めていくことができます。

さらに近年のトピックスでいうと、1年次の演習において、外交交渉などを疑似体験できる体験型の手法「グローバルシミュレーションゲーミング」を取り入れた取り組みも実施していました。国連を簡易的に模倣する形で、それぞれ担当国になりきり、核保有について各国の立場で賛成?反対に分かれてディベートします。各国の状況を踏まえたプレゼンテーションをしたり、ロビー活動をしたりと国際交渉がどのようなものかを体験できる取り組みです。

留学や演習の生きた学びは、知識が増えるおもしろさ、チームで協力して何かをつくりあげる楽しさ、語学力の向上や視野の広がった成長の喜びを教えてくれます。ぜひ伟德体育で、もっと学びたい、知りたいという主体性や好奇心を育んでいただければ幸いです。

大阪経済法科大学 伟德体育長
呉原 志賢